歯止めがかかりそうもない車離れの現状

車離れと言えば「若者の」と冠されることが多いですが、何も若い世代に限ったことではありません。
運転が難しくなった高齢者や節約を心がける現役世代の間でも、これまで乗っていた自家用車を手放し、買い替えを行わないケースが増えています。
特に公共交通機関が便利に利用できる都市部では車がなくても問題なく日常生活が送れることから、そこで育った若者が車を持とうという気持ちにならないのは至極当然でもあります。
子ども達の間でスーパーカーがもてはやされた時代も今は遠く、車がなければ日常の外出すらままならない地方においても、できるだけ安価な車を選ぶ堅実な若者が目立っています。

車離れが進む現状に歯止めをかける方策が自動車業界をはじめ各方面で様々に検討されていますが、魅力的なデザインや走行性能を持った車をメーカー側どれほど生み出そうとも、主なターゲット層の関心は車以外の様々な物に惹きつけられるようになっています。
特に都市部に住む人にとっての車は、あってもなくても良い贅沢品といった位置づけになっている感があります。
将来への不安が世代を問わず多くの人の心にのしかかるようになり、絶対に必要な物以外は持たないと決めている人も、かつて以上に増えたと考えられます。

若者にとってはスマートフォンが車よりも必要であることは明らかで、その月額利用料を考えた場合、ほかの贅沢品の購入は諦めるのが自然の流れです。
車離れに歯止めをかけるには、人々の将来不安を解消することが第一と考えられますが、必須アイテムの優先順位は変わらないと考えられ、画期的な打開策に結びつけられるかどうかはやや不透明となっています。